2022/02/02

はじめての香木 ~沈香・白檀の香り~

「香木ってどんな香り?」「香木の香りを知るにはどの香木から始めたらいいの?」と思っている方へ、

お勧めの香木を実際に焚きながらご紹介したいと思います。

 

◆最初に焚く香木

まずは香りを聞く(※1)ことが重要です。

しかし、沈香や白檀は産地などにより香りが変わり、どれから手を付ければよいのか迷われると思います。

そのような方には、最初に老山白檀の香りから聞くことをお勧めします。

 

理由は、香りが分かりやすくお手頃な値段だからです。

それに、白檀はお線香の中で一番使われている香原料なので、

もしかすると気づかないうちに白檀の香りを聞いていてご存知の方もいるかもしれません。

 

◆白檀の香りを聞く

刻の老山白檀を焚きます。

老山白檀刻み

焚き方については以下のページをご確認下さい。

 

→「香木の焚き方」について

 

香炭に火を付け、焚く準備をします。

香炭へ火付け

 

香炭の火が消えない程度に行き渡ったら、香炉灰を被せると準備が完了です。

香炭へ香炉灰を被せる

では早速焚いてみましょう。

白檀を焼香

まず、最初に優しく白檀独特の甘い香りが広がり、徐々に甘味と一緒にほろ苦さが香ります。

このように焚く事で、調合された香りではなく白檀その物の香りを感じ取ることができます。

初めて白檀の香りを聞く方であれば、「これが甘い?」と感じる方もいると思います。

バニラや蜂蜜などとは異なる甘さです。

一般的には白檀は甘い香りと言われますが、香りの感じ方は人それぞれです。

 

是非、老山白檀の香りを楽しんでみて下さい。

 

→老山白檀をお求めの方はこちらへ

 

白檀の香りをさらに知りたい人は、インドネシア、フィジーなど違う産地の白檀を聞いてみましょう。

色々と焚き比べることで産地による特徴が、よくわかると思います。

 

→白檀の刻みで産地別のものをお求めの方はこちらへ

 

◆沈香の香りを聞く

沈香は白檀と違い、大きく二つに区別されます。

大まかにベトナムで採取される甘味が特徴的な『シャム沈香』と、

インドネシアやマレーシアで採取される辛味が特徴的な『タニ沈香』の二つに区別されます。

色々と焚いて好きな香りを見つけることが一番ですが、まずはシャム沈香の香りを聞くのがお勧めです。

 

・シャムの香り

刻のツメシャム(シャム沈香)を焚きます。

 

シャム沈香刻み

では早速焚いてみましょう。

シャム沈香を焼香

うっすらと香気が立ち昇り、

シャム沈香特有の甘味と微かな酸味が優しく香ります。

 

・タニの香り

刻のNO-1(タニ沈香)を焚きます。

 

タニ沈香刻み

では早速焚いてみましょう。

タニ沈香を焼香

うっすらと香気が立ち昇り、

タニ沈香特有の辛味と渋味が感じられます。

 

シャムとタニの沈香を焚いてみると、同じ沈香なのにこれほど香りが違うことに驚くと思います。

あまり好みではない香りもあれば、何度も聞きたくなる香りもあると思います。

沈香の種類は多く香りも様々です。

ご自分の好きな香りを探してみられるのはいかがでしょうか。

 

紹介したツメシャムとNO-1の沈香を聞きたい方は以下より購入できます。

 

→シャム沈香 「ツメシャム」はこちらへ

→タニ沈香 「NO-1」はこちらへ

 

他の沈香の刻みはこちら 

 

→沈香刻み

 

香木についてもう少し深く知りたい方は

 

→「香木について」のコラムへ

 

香木を焚く方法について知りたい方は

 

→「香木の焚き方」のコラムへ

 

※1聞く:お香の世界では香りを嗅ぐことを「香りを聞く」といいます。